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学力・人間力向上のためのブログ

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  • 2025/10/25

    🌱 間違いの中に“自分”を見つける ― 失敗が教えてくれること

子どもたちの学びの中で、「間違い」は避けたいものと思われがちです。
でも、スプラウツでは“間違い”こそが、その子の“考え方の足跡”であり、“成長の種”だと考えています。

人は誰しも、失敗を通してしか深く自分を知ることはできません。
間違いを恐れずに受け入れられたとき、初めて子どもたちは「自分らしい学び方」を見つけ始めるのです。


■ 「間違う」ことは、“考えた証”

スプラウツでは、子どもたちが間違えたノートを消さずに残します。
そこには、その子がどう考え、どんな道筋で答えにたどり着こうとしたかが記録されているからです。

たとえば、計算ミスも「考えようとした努力」の形です。
作文での言葉の選び間違いも、「表現しようとする意志」の表れです。
間違いを消してしまうと、それらの“考える過程”が見えなくなってしまいます。

私たちは間違いを「減点」ではなく、「発見」として見ます。
なぜなら、間違いの中には、子ども自身の“思考の癖”や“心の動き”が隠れているからです。


■ 「失敗=ダメ」ではなく、「失敗=気づき」へ

多くの子どもは、「失敗すると怒られる」「うまくできないと恥ずかしい」と感じています。
しかし、スプラウツの教室では、失敗したときこそ先生が一番やさしく声をかけます。

「よくそこまで考えたね」
「間違えたって、今ここで気づけたならすごいことだよ」

こうした言葉は、子どもたちにとって“失敗の再定義”になります。
「間違える=ダメ」ではなく、「間違える=学ぶチャンス」と捉えられるようになるのです。

その瞬間、子どもの表情がふっと明るくなり、
「じゃあ、もう一回やってみようかな」と、次の一歩が踏み出せる。
この切り替えの力こそが、“再出発の力”です。


■ “間違いノート”が教えてくれること

スプラウツでは、失敗をそのままにせず、「間違いノート」を作ることもあります。
子ども自身が、どこでつまずいたのか、どう考えていたのかを言葉にするノートです。

このとき重要なのは、「なぜ間違えたか」を分析することよりも、
「どう感じたか」を書くことです。

「焦っていた」
「考えすぎてわからなくなった」
「自信がなかった」

こうした感情の記録が、学びの本当の壁を教えてくれます。
間違いは、知識の問題ではなく、心の状態が映し出されていることも多いのです。


■ 先生は“訂正”より“対話”を重視する

スプラウツの先生たちは、間違いを見つけてもすぐに正解を教えません。
「どうしてそう思ったの?」「ここをこう考えたのはなぜ?」
そんな問いを投げかけながら、子どもが自分の思考を言語化できるように導きます。

この対話を通じて、子どもは「自分の考え方のパターン」に気づきます。
それが“自己理解”の第一歩です。

正解を教えるのは簡単ですが、それでは思考力は育ちません。
スプラウツが大切にしているのは、「考え直す力」を育てること。
間違いを恐れない環境の中でこそ、本当の学びが深まります。


■ “失敗”が生む共感とつながり

子どもたちが自分の間違いを共有するとき、教室にやさしい空気が流れます。
「自分もそこ間違えた」「わたしもわからなかった」
そんな声が聞こえるたびに、子どもたちの距離が近づいていくのです。

間違いは、弱点ではなく“共感のきっかけ”。
完璧であろうとするよりも、不完全さを認め合えることで、
教室は“安心の場”になります。

スプラウツでは、失敗を「人とのつながりを生む大切な経験」として位置づけています。
失敗の共有は、互いの成長を支える力になります。


■ 間違いの中に、“自分”がいる

子どもたちは、正解を求める社会の中で生きています。
でも、人生には“正解のない問い”がたくさんあります。
だからこそ、「間違えながら考える力」が必要です。

間違いの中には、子どもの“らしさ”が表れます。
焦りやこだわり、感情の揺れ、そして「本当はこうしたかった」という想い。
そこに、“その子だけのストーリー”が隠れています。

スプラウツでは、間違いを直すことよりも、
**「その子の中にある“意味”を見つけること」**を大切にしています。
間違いを通して、自分を理解し、受け入れる。
それが、本当の“再出発”です。


■ 失敗は「心の筋トレ」

失敗を経験することは、心の耐性を育てるトレーニングでもあります。
何度も挑戦して、何度も失敗して、それでもあきらめずに立ち上がる。
その経験が、やがて「自分を信じる力」になります。

スプラウツでは、「失敗した数だけ、次に強くなる」という言葉を大切にしています。
大切なのは、失敗しないことではなく、“失敗から立ち直る経験を積むこと”

間違いの中には、子どもたちの努力・勇気・優しさが詰まっています。
それを見つけ出し、共に喜び、次の一歩へつなげる――
それが、スプラウツの支援の原点です。


■ おわりに ― 間違いの中に、希望がある

間違いは、終わりではなく始まり。
失敗の中にこそ、学びと再出発の芽が眠っています。

スプラウツは、子どもたちの間違いを“未来の種”として受け止め、
「ここからもう一度、歩き出そう」と背中を押します。

間違いを受け入れることは、自分を認めること。
そしてそれが、**「自分を信じる力」**を育てていくのです。

今日もスプラウツの教室では、
小さな間違いを笑い合いながら、子どもたちがまた一歩、前へ進んでいます。

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