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2026/02/17
聡生館
小中高生が勉強に集中できる飲み物とは何か ― 脳科学・栄養学的エビデンスに基づく検討 ―

はじめに

「何を飲めば集中できますか?」

これは保護者・受験生から頻繁に受ける質問です。しかし教育現場において重要なのは、“感覚的なおすすめ”ではなく、科学的根拠に基づく提案です。

本稿では、

  • 脳内物質の作用

  • 水分状態と認知機能

  • カフェイン・L-テアニンの影響

  • 血糖変動と集中力

という観点から、小中高生に適した飲み物を検討します。


1.水分と認知機能

■ 脱水は集中力を低下させる

Mild dehydration(体重の1~2%の水分減少)で、

  • 注意力低下

  • 作業記憶低下

  • 判断速度低下

が報告されています。

代表的研究

Ganio et al. (2011)
軽度脱水で認知課題成績が有意に低下。

Benton & Burgess (2009)
学童において水分補給後、注意課題の正答率が改善。

結論

**最も重要な飲み物は「水」**です。
集中できない子の多くは単純な水分不足です。


2.カフェイン(コーヒー・緑茶)

■ カフェインの作用機序

  • アデノシン受容体遮断

  • ノルアドレナリン増加

  • ドーパミン増加

効果

Smith (2002)
→ 注意持続時間が有意に改善

Brunye et al. (2010)
→ 作業記憶パフォーマンス向上

ただし注意

未成年への過剰摂取は推奨されません。
欧州食品安全機関(EFSA)は

青少年:体重1kgあたり3mg以下

を安全目安としています。

例)体重40kgなら120mg程度(コーヒー1杯弱)


3.緑茶のL-テアニン


緑茶の優位性はここにあります。

作用

  • α波増加(リラックス状態)

  • カフェインとの相乗効果

Haskell et al. (2008)
L-テアニン+カフェイン併用群は
注意課題・反応速度が単独群より改善。

小中高生への適性

コーヒーより刺激が穏やかで、
長時間学習向き


4.血糖値と集中力

砂糖入り飲料は一見元気になりますが、

Benton et al. (2003)

  • 血糖スパイク後

  • 約60~90分で集中力低下

が確認されています。

結論

エナジードリンク・ジュースは
短期的覚醒 → 反動低下


5.まとめ(エビデンス統合)

飲み物 推奨度 根拠
★★★★★ 脱水改善で注意向上
緑茶 ★★★★☆ カフェイン+L-テアニン相乗
コーヒー(高校生) ★★★☆☆ 覚醒向上だが量制限必要
ジュース ★☆☆☆☆ 血糖変動で集中低下

6.聡生館としての提案

集中力は

水分 × 睡眠 × 血糖安定 × 適度な覚醒

の掛け算です。

聡生館では

  • 水分摂取の習慣化

  • カフェイン依存の回避

  • 血糖安定型間食の指導

を行っています。

飲み物は「魔法」ではなく
脳環境の整備の一部です。


参考文献一覧

  1. Ganio MS et al. (2011). Mild dehydration impairs cognitive performance. J Nutr.

  2. Benton D & Burgess N. (2009). The effect of hydration on cognitive function. J Am Coll Nutr.

  3. Smith A. (2002). Effects of caffeine on human behavior. Food Chem Toxicol.

  4. Brunye TT et al. (2010). Caffeine enhances working memory. Hum Psychopharmacol.

  5. Haskell CF et al. (2008). Combined effects of L-theanine and caffeine. Biol Psychol.

  6. Benton D et al. (2003). The influence of glucose drinks on memory. Psychopharmacology.

  7. EFSA (2015). Scientific opinion on caffeine safety.


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