
「うちは中学受験をしないので、今はそこまで勉強させなくてもいいですよね」
小学生の保護者の方とお話ししていると、よくこんな言葉を耳にします。
そのお気持ちは、とてもよく分かります。
ただ一方で、長年子どもたちの学びを見てきて強く感じることがあります。
それは――
受験をしない小学生こそ、“学びの土台”を丁寧につくる時期である
ということです。
その土台づくりに、ぜひ取り入れてほしいのが
**「自学ノート」**です。
なぜ「受験をしない小学生」に自学ノートなのか
自学ノートは、単なる「自主学習の記録」ではありません。
✔ 何をやるか自分で決める
✔ 分からなかったことを言葉にする
✔ 学校の勉強を“自分の頭で整理する”
こうした力は、
テストの点数では測れないけれど、後から必ず効いてくる力です。
中学・高校になってから伸びる子には、ある共通点があります。
それは、
「誰かに言われなくても、学びを自分で進められる」
という力を、小学生のうちから少しずつ身につけていることです。
自学ノートは「うまく作らなくていい」
最初に、いちばん大切なことをお伝えします。
自学ノートは、きれいである必要はありません。
むしろ、最初からきれいに作ろうとすると、続きません。
大切なのは
「考えた跡が残っていること」です。
✔ 字が曲がっていてもいい
✔ 計算の途中が汚くてもいい
✔ 書き直しが多くてもいい
それらはすべて、思考の痕跡です。
自学ノート作り|おすすめの進め方【4ステップ】
① テーマは「学校の勉強」からで十分
よくある失敗が、
「何を書けばいいか分からない」状態です。
最初は、とてもシンプルで構いません。
-
今日の算数で分からなかった問題
-
国語の漢字で間違えたもの
-
理科・社会で「へえ」と思ったこと
学校の学習を“その日のうちにもう一度見る”
それだけで立派な自学です。
② 「問題 → 考え → まとめ」の形を意識する
おすすめの基本構成は、次の3つです。
-
問題・テーマ
-
自分の考え・途中式・説明
-
最後に一言まとめ
特に大切なのは③です。
-
「ここが分からなかった」
-
「こう考えたら分かった」
-
「次はここに気をつけたい」
短くていいので、言葉でまとめる
これが、思考力を育てます。
③ 量より「毎日少し」
1日1ページでなくても大丈夫です。
-
半ページ
-
漢字3つだけ
-
算数1問だけ
大切なのは、毎日“ノートを開く”こと。
学習習慣は、内容よりも
行動のリズムから生まれます。
④ 大人は「直さない・評価しない」
ここが、いちばん重要なポイントです。
保護者の方は、つい言いたくなります。
-
「ここ違うよ」
-
「もっと丁寧に書きなさい」
-
「なんでこんな簡単なところを…」
でも、自学ノートの目的は
正解させることではありません。
おすすめなのは、こんな関わり方です。
-
「ここ、考えたんだね」
-
「このまとめ、いいね」
-
「この問題、難しかった?」
見てもらえた、認めてもらえた
この安心感が、次の学びにつながります。
自学ノートが育てる“見えない力”
自学ノートを続けている子は、次第に変わってきます。
✔ 問題に向き合う姿勢が落ち着く
✔ 分からないことを言葉にできる
✔ 勉強に対する抵抗感が減る
これは、受験の有無に関係ありません。
むしろ、
受験がないからこそ、じっくり育てられる力です。
最後に|「今は受験がない」=「何もしなくていい」ではない
小学生の時期は、
学力よりも学び方が決まる時期です。
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勉強は嫌なものか
-
分からないことは悪いことか
-
自分で考えることは楽しいか
その答えは、
日々の小さな積み重ねで形づくられます。
自学ノートは、その第一歩です。
特別な教材も、長い時間もいりません。
必要なのは、ノート1冊と、少しの見守りだけです。
🌱
by Dr.Kazushige.O
(一般社団法人 自在能力開発研究所/聡生館 代表)
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