【代表メッセージ】私たちが大切にしている教育の考え方について
このホームページでは、
日々の活動やお知らせだけでなく、
私たちがどのような考え方で教育に向き合っているのかも、
あえて言葉にしてお伝えしたいと考えています。
私はこれまで、
「できない子」を叱る文章を書いてきませんでした。
なぜ人はつまずくのか。
なぜ学力差が生まれるのか。
そして――
それは本当に、本人のせいなのか。
その問いを軸に、
学力、脳の使われ方、思考の構造、
不登校や発達特性、家庭と教育の関係、
そしてAI時代の進路や学びについて、
現場で見てきた事実をもとに文章を書き続けてきました。
学力を、
努力や根性だけで説明することは簡単です。
しかしそれでは、
本当に困っている子どもやご家庭に、
何も手渡すことができません。
学びがうまくいかない背景には、
脳の働き方の違い、環境との相互作用、
思考の癖や経験の積み重ねがあります。
それらを理解せずに結果だけを見ることは、
教育ではなく評価になってしまいます。
また、AIが急速に発達する時代において、
「考える力とは何か」
「進路とは何を選ぶことなのか」
という問いも、ますます重要になっています。
AIは答えを出すことはできますが、
人生の意味や納得までは引き受けてくれません。
だからこそ、人が人に言葉を渡す教育の価値は、
今後さらに高まっていくと考えています。
この文章群は、
ノウハウ集でも、自己啓発でもありません。
考えることを手放さないための記録であり、
私たちが教育に向き合う際の、
一貫した立場そのものです。
この考え方に共感してくださる方と、
ゆっくりでも、誠実に、
学びをともに考えていければ幸いです。
代表
乙幡和重
(一般社団法人 自在能力開発研究所 代表理事 工博/聡生館・Sprouts)


